図面のデジタル化 事例紹介
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図面のデジタル化の事例紹介です。

【デジタル化のメリット】

◆紙の図面は酸化により劣化。建物の寿命よりも早く使用不能となる可能性が大
◆デジタル化するなら(図面が劣化してから行うより)早く行う方がよい
◆50年の保存実績があるマイクロフィルムに撮影後にデジタル化するため、半永久的
に安心(マイクロフィルムとCD原本の正副を保存し、CDを複製して利用するとよい。また、ハードディスクに格納して使うとより速く閲覧できる)
費用はA1図面1枚(縦594ミリ、841ミリ)約200円1000枚(製本されたA1図面約1000枚は、新聞紙1ページ大、厚さ約25センチ程度となる)でCD1枚に収まり、費用は約20万円(1枚当たり200円程度)、期間約1ヶ月
原図情報は、ほぼ完璧に保存・再現できる(下のサンプル参照
複製が簡単で、検索も簡単(作成時に索引を付ける)
◆図面の必要部分を電子メールに添付するなどにより、
意思疎通が格段に向上(図面をワープロに貼り付け、説明を付けるなど)

【デジタル化で懸念した事項】

◆デジタル図面は、画面上での検索・閲覧が向いている(
一覧性に乏しい)。パソコンがないと閲覧できない
紙の図面の方が(大きくて重いが)一覧性は大(大規模修繕工事の設計で使う場合など)のため、紙の図面が使える間は併用すればよい。なお、デジタル図面は画面上で縮小拡大できるため1枚の図面の細部を確認することは容易
デジタル図面を印刷する場合、一般的なプリンターではA3〜A4までとなる。A3であれば全て読み取ることは容易で、また必要に応じて部分的に拡大して印刷すれば更に容易であるが、大量に印刷すると費用と時間を要する
全ての図面を紙のA1図面に再現するのは費用大(ヒアリングでは1000円/枚程度とのことであった)。紙の図面が完全に劣化した場合には再現について検討が必要か
◆現在電子化したものが
将来も継続して使用できるかは、(形式変換により)対応可能と思われる。最悪の場合でも再度マイクロフィルムからデジタル化すればよい
設計図書の守秘
 利害関係者や修繕関係者等に限定して利用できるよう、留意する必要がある
 なお、住宅の住宅性能表示制度が平成14年10月から開始されており、また、今後はマンションの修繕履歴等をインターネット上に登録・公開する制度が実施の見通しとなっている。マンションの基本的な諸元は、むしろ積極的な公開が望まれるが、設計図書は詳細なものであり、その利用には一定の歯止めは必要となる

【委託先】
 委託先は、株式会社マイクロサービスセンター(国分寺)
 インターネットで検索し、いずれの社も約200円/枚程度だったため、近所の同社にヒアリングの後、特命(1社指定)で契約
  
【参考図面】
注意1:A1図面の一部を切り取って示しています(守秘のため)
注意2:この画面で見ると縮小(または原寸)表示されるため、ダウンロードして(適当な大きさで)見て下さい
注意3:元のファイルはTIFF形式ですが、GIFF形式に変換しています。しかし、見た感じに特に変わりはありません。

(GIF形式 306KB)
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